Blackberry leaf.



猫達の出たい時間はまだ薄暗い明朝、山の向こうではもう朝陽が昇っている。陽の動きに合わせて暮らすと、今まではまだベッドから出たくなかった時間でも、獣が洞穴から光のさす方へ歩き始めるように、私もベッドから出るようになった。コーヒーをたてないで、目を覚まし、すぐにベッドから出てそのまま猫達と外へ出る。植えた植物をそれぞれ見ながら、庭を一周する。すると世間一般的な現代の生活では知らない素敵なことがたくさん見れる。それは飛行機に乗って世界中を旅しても見つけられなかった、地図なんていらないいつもそばにある小さくて、大きな世界。心を開かないと顕微鏡を覗かないように、そばにある小さくて大きな世界は見られない。

ブラックベリーの葉の淵を、早朝だけは水滴か綺麗に縁取っている。最近はそれを見るのが楽しい。毎朝、ブラックベリーの葉は朝露とこんなことをしていた。私たちが当たり前のように呼吸するのと同じことなんだろうな。早朝だけ見れる小さな素敵な世界。

朝露の葉っぱの縁取り。明朝からちょっとづつ上昇し始める気温によってなのか、どうして、どうやって毎朝、葉っぱの縁取りになっているのか、一晩夜を徹してみていたい。毎朝。自然界は眠らないで維持しようとしている。きっと交代で寝て、働いているんだろうな。一見、静かで穏やかなのに。 Blackberry、なん年目の付き合いかな。来年は豊作だね。